人民元とは、中華人民共和国の通貨の名称。
通貨の切り上げとは、通貨の価値を上げることを指し、具体的には他の通貨(米国ドルなど)との交換レートを変動させることにより実現されます。
通貨を切り上げると、当該通貨の価値が高まります。
そのため、外国のモノ・サービスを購入する場合(輸入)には有利になります。
しかし、外国へモノ・サービスを販売する場合(輸出)には、販売先での価格が上昇してしまうため、販売先市場での価格競争力を失います。
為替制度には、大きく分けて、固定相場制と、変動相場制の2つのタイプがあります。
・固定相場制:為替相場の変動を、固定もしくはごく小幅に限定する制度。 ぺッグ制とも言われます。
・変動相場制:為替レートの決定をマーケットの需要と供給に委ねる制度です。フロート制とも言われます。
中国の為替制度は、
通貨バスケット(※1)を参考に調整した管理変動相場制(管理フロート制)。
2005年7月に実質的な固定相場制(※2)から変更された。
※1: |
通貨バスケットとは、自国通貨をドルやユーロ、円などの通貨に対して、それぞれどういう度合いで連動させるかを決め、為替レートを決める制度。 |
※2: |
為替レートを市場メカニズムに任せる形をとるものの、その国の政府・中央銀行が介入して為替レートを管理する、
管理変動相場制(管理フロート制)。 中国人民銀行(中央銀行)が常時介入、実質的には固定相場制。 |
関連サイト:
・中国の為替制度について・・・日本銀行より。旧制度の説明です。
・日本貿易振興会(JETRO)・・・各国の為替管理制度については、ジェトロのWEBサイトで検索キーワード「為替管理制度」で検索すると調べられます。
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